靫葛

覚書。

親兄弟が洗脳されている話。新。

1から読む

 

srmrutsubo.hatenablog.com

 

srmrutsubo.hatenablog.com

 

srmrutsubo.hatenablog.com

 

3年ぶりに実家に呼び出され、改めて洗脳されそうになったので備忘録。

さて3年の間に色々変わったので改めて登場人物まとめ。

 

 

僕:自分。少しばかり年を取った。コロナをいいことに実家への呼び出しを避け続ける。ただし没交渉ではない(電話したりとか最低限の連絡は親とはしていた)

 

父:数少ない理解者(だった)。現在最も新しい洗脳被害者。久しぶりに会ったらあの頃の「否定的」な父は存在しておらず、「先生」のおかげで~を言う側になっていた。

 

母:すっかり先生の虜。先生に怒られたら菓子折りをもって謝罪しに行って許しを請う。子供の育て方を間違えていたことに気づかせてくれたと泣きながら話していた。

 

妹1:4年前からずっと連絡を絶っているので知らない。すべての発起人。洗脳されているわけない。自分で考えてそう思うようになったんだから。

 

弟:いろいろあって大学を1年休学した。「先生」のおかげで復帰できた。先生のそばにずっといたい。

 

妹2:高校を卒業した。春から大学生。不登校になったりいろいろあった。どうやら弟だったらしい。先生の被害は少なめ。今回のお話の中心はこの人。

 

先生:「こんな風に言うのはあなたたち家族を特別に思っているから」だそう。ついに父の洗脳にも成功し、残る一人を徹底的に追い詰めたい模様。頑張ってね。あ、合唱団の指揮者。

 

突然の電話

コロナが蔓延していることをいいことに、GWだろうが盆だろうが正月だろうが帰らないを決め込み、ハッピーを満喫した3年間。

その間、特段家族に関係する話は出ていなかった。荷物送っただの誰誰がコロナになっただの、田舎特有の「〇〇さん家の長男が都会から帰ってきたせいで蔓延した」だの、そんな話をただ電話で聞いていただけだった。

妹2が不登校なのは知っていたし、何やら性自認が男で弟になりたがっていたり、多重人格が出ていたり、そんな話は小耳にはさんでいたし、本人から連絡が来れば話を聞いていた。

別になりたければなればいいと思うし、多重人格とかその辺りは思春期特有のものだろうと思っていたので。

ただ、時代が味方して学校側が制服を変えてくれたり、あっという間に専門医から手術の許可が下りそうになったりしたのはさすがに危ないと思って止めた。

手術は特に今じゃないと思うよとやんわりと…。

この辺は「先生」がどう思っていたのかも知らない。

とりあえず兄弟として、そして同じマイノリティとして、10年長くその世界を見てきただけに、軽はずみな決断だけはしないほうがいいと諭した。それからは特に連絡もなかったし、知ったこっちゃなかった。

 

そしてつい先日。3月の頭にかかってきた電話がこのブログに戻るきっかけになった。

普段全く連絡してこない父からの電話。嫌な予感がした。

「ちょっと一回帰ってきて話をしないか?」

田舎者には「父親が出てくる」というカードは効果てきめんだった。

そして、父が電話をかけてきてから、母からの連絡は一切なかった。

 

これは確実に「誰か」の意思で「父が電話をさせられ」、「母は故意に連絡を絶った」。

そういった考えに至るには時間はかからなかった。

 

というわけで帰った。

帰って来いと言われて帰ったとなるのが癪なので、当日朝7時に着くにもかかわらず、朝4時に今から帰ると連絡してやった。

実家への交通手段は手配できていたから。

まぁなんせ、帰った。

 

結論としては、帰らなければよかった。

 

始まる話、そして「知らんがな」

田舎者は地元に帰ると訪問する場所が大量にある。

祖母の家、親戚の家、墓……その辺をごちゃごちゃ片づけていたら、帰るまであと4時間くらいになっていた。

(なお、スケジュールは朝7時に家について15時に家を脱出するプランだった)

そんなわけで、ちょっと座って話をしようと言われ、さて本題かと身構えたわけだが、

ここから先はある程度「聞いた話」をそのまま書く。

自分の感情を入れると多分「間違ってないか!?」と問いかける記事になってしまうので。

それはよくない。言われたことだけを淡々と書いてみようと思う。

 

この話には明確な時系列が存在しており、その時系列に沿って書く。

 

2022年12月以前

上に書いた通り、妹は不登校、色んな精神的な病気の診断が出ており、たくさん薬を飲んでいた。学校は行ったりいかなかったり系の不登校だった。理由は後述。

 

2022年12月

妹1と弟が「先生」が指揮をしている合唱団のコンサートに出る。

客演として妹2と母も一緒に出た。その映像はYouTubeで生配信、アーカイブもある。

 

その配信コンサートで事が起こった。

コンサート中、妹2が立っていられず、立ったり座ったりを繰り返したのだ。

(椅子があるタイプのコンサートで、歌う時だけ立つスタイルだった)

しかも、妹の立ち位置がカメラ前(後ろから撮影されるカメラ前)で、

立ったり座ったりするのが全部映ってしまったのだという。

 

結果、「先生」の知り合いから、「立ったり座ったりしている子が気になって曲に集中できませんでした」とコメントがYouTubeにつき、合唱団はひっくり返るほどの大騒ぎになった。(合唱団は前に座っていたからアーカイブを見るまで知らなかった

結果的に親が団長に菓子折りもって謝りに行き、妹2も当然同行して謝ったそうだが、正直「体調悪くて座って何が悪いねん、むしろ座りっぱなしにならずに落ち着いたら立っただけ上等だろ」と思っていたんだと思う。

謝罪がなってないと団長がぶち切れ、「お前を除名する」と言ったそうな。

そしてそれを聞いた妹は「はいわかりました」と返事をした。

ここまで聞いて、「どっちが悪いか?」と聞かれたら、自分は「団長が気持ち悪い」としか答えないと思う。

妹2の気持ちはとても分かった。揉めてまで残る必要もないし、なんなら妹2はもう地元を離れる。除名されようが何だろうが、切れた縁なのだ。

 

ただ、親とほかの兄弟は違う。除名されたら困るのだ。だって団には「先生」がいるから。

妹そっちのけで親が謝罪し、兄弟が謝罪し、団長の除名で済んでいたはずの話は「先生」を呼ばれ、先生からの説教を受けるまでに至ったとのこと。

そしてその結果、妹2は「今まで精神病を偽っていました」となぜか嘘を告白し謝罪した。

 

2023年1月

精神病を偽ってあっちこっちに迷惑をかけた(学校とかカウンセラーとか?)ので、親は謝罪行脚をしたらしい。大変だね。

そしてそれを支えてくれたのが「先生」だったそうな。

 

2023年2月

「先生」とお話し合いをする。

妹2の嘘とこれからについて、先生が導いてくれ、親が「今までの自分たちの育て方を反省」し、子供たちに「申し訳なかった」と謝罪する会が実施されたそう。

そして妹2も改めて「嘘をついてすみませんでした」と謝罪、丸く収まったとのこと。

妹2曰く、「親の気を引きたくてそういう人になりきった」とのこと。

お前マジですげぇな。普通に診断書出てたぞ。本物じゃん。と思った。

それ演じ切って卒業までこぎつけたんだからこいつマジで天才じゃんと思ったが、それ言うと刺されかねないのでやめておいた。

 

2023年3月

ほかの家族は謝罪会にて丸く収まったので、あと1名謝罪をしていない(謝ってほしいとも思ってないけど)自分を呼び出し、謝罪会をしようとする。

 

という流れで呼び出されたのであった。

 

結論から言うと、

 

知らんがな。

 

とマジで思った。

 

正直30も手前になって、「育て方間違えた」だの「愛情が足りなかった」だの謝られて何になるんだろう?

そして、「お前も謝れ」と言われて「???」しかなかったが「すいませんでした」とだけ言っておいた。よくわからん。これでいいのか?

 

親が言うには、「先生のおかげで考え方が変わって、今までの育て方が間違っていたことに気づいて、目の前が開けた!」そうなので、もう手遅れだなと感じたし、何を話しても「先生は間違ったことは言っていない、正しい。否定するお前は間違っている」路線になるので疲れた。

 

先生がどう話して親兄弟を導いたのか知らんが、話だけ聞けば

・怒りで人を押さえつける

・「悪かった」という感情を植え付け、「どうしたら許されるか」を考えさせる(思考を誘導する)

・許したら目一杯褒め、人格を肯定する。

という、DVとか某宗教とかによくあるやり方だなと思っているが、きっと先生は素晴らしいからそんなことはしていないのであろう。

なんてったって、曇った目を再び輝かせてくれた、育て方が間違っていたことに気づかせてくれた、素晴らしい先生なのだから。

 

それを信じて残りの家族で幸せになってくれればいいや、もう二度と帰らねぇ。と思いました。

 

やっぱこれって自分がおかしいんだろうか?

 

とりあえずかけてすっきりしたから、天涯孤独になったと思って生きていくしかないな。

 

お疲れ様でした。