靫葛

覚書。

親兄弟が洗脳されている話。3

ずいぶんと間が空いてしまいました。

1、2はこちら

srmrutsubo.hatenablog.com

srmrutsubo.hatenablog.com

 

始まる戦い

洗脳されてしまった親兄弟と、それを否定し続ける材料を持たない自分。

分が悪いのは圧倒的に自分でした。

なぜなら向こうは「向こうの信じている正論しかもっていない」のですから。

 まさしく暖簾に腕押し、糠に釘。

こちらが何を言おうと聞く耳なんかないので、どうしようもないのです。

残された選択肢は3つ。

「戦い続けるか」

「疲れて洗脳を受け入れるか」

「逃げるか」

向こうの戦術はただ一つです。

僕に罪悪感を植え付けて、自分たちの思う通りの駒にしたい。

それだけです。

「本当に悪いと思っていたら素直に謝罪の言葉が出てくるはずだ」

「親不孝者」

「お前が不登校の間お母さんは死のうと思ったんだよ」

そんな後出しじゃんけんでただただ攻め続け、悪いと思ったところで陥落させようとするのです。

洗脳されそうになっているとわかったあとはずいぶんと平気になりましたが、かなり参っていました。

一応人間なので…。

 

着信拒否最高

というわけで、僕は逃げることを選びました。

電話を着信拒否し、メールは全部迷惑メールに設定。

それからLINEを削除して新しいアカウントは身内には一切伝えずに逃げに入りました。

幸い引っ越しを控えていたので住所は引っ越してしまえばわからないはず、とそこに一縷の望みをかけて着信拒否を続けました。

 

魔の手はついに周りに

 しかし、悪魔は考えます。

本人がだめなら、周りから陥落してやろうと。

親と連絡先を交換していた彼女に親から連絡が入りました。

友人にも。

幸い友人が少ないので被害は少なかったですが、なりふり構わず周りにすら僕と連絡を取ろうとする姿勢を崩さない親に背筋が凍りました。

 

あぁ、この人たちはこのままだと、僕を殺しに来るかもしれない。

 

本気でそう思いました。

 

親が殺しにやってくる

そしてついに、その日はやってきました。

ある日、父から連絡が入ったのです。

「明日、家にいないの?」

その日は旅行のために朝から家にいないことになっていたので、「いないよ」と返事をしました。

「お母さんが会いに行くって今出て行った」

「いないから連れ戻して」

「それでもいいから行くって行った」

実家からは夜行便で一晩かかります。つまり到着は最短でも翌日の昼。

家にいないことはわかっていたものの怖すぎて、慌てて彼女や先輩に助けを求める連絡をしまくりました。

 

通報。そして。

「もう警察に連絡してもいいと思う」

その一言で決心がついて、警察に電話をしました。

日付が変わったくらいの時間でしたが、すぐに警邏のおまわりさんを寄こしてくれて、家で簡単に事情を説明した後、警察署に。

家に来たのは男性でしたが、警察署では女性の方が待っていてくれて、そこでまた事情聴取となりました。

正直警察が介入してくれるような案件ではないと思っていたので、かなり真剣に聞いてくれて、保護の方法を考えてくれた警察の方々には本当に感謝しています。

結果、夜中3時ごろまで警察署で事情聴取や関係各所への連絡をしていただいて、その日はホテルでの宿泊となりました。(ホテルも警察の方が調べてくれた。料金はもちろん自費です。)

いつかこんな風に、押しかけてくる日が来るだろうと思っておびえていたんだなぁと痛感するとともに、知られていない場所で寝たあの一晩は驚くほど快眠でした。

 

家を離れている間に…

そうして翌日、母は本当にやってきていました。

僕はもちろん旅行に出ていませんでしたが、彼女宛に連絡が入っていました。

「今○○駅にいます。会えませんか」

会わないでくれ、と伝えて家を出ましたが、彼女は「どちらもの考え方を知っておきたい」と思ったそうで、母に会ってくれました。

それを内緒にしていて、即バレしてちょっと怒ったりしましたが…。それはまたおいておいて。

僕はおかしくなってからの母に会っていません。正月の時点でちょっとおかしかったですが、今の状況までではなかったので…。

彼女に危害がなくて安心しましたが、話の内容は相当なものだったようです。

常軌を逸していた、というのが正しいのかわかりませんが、話を聞いているとマシンガントークで僕のおかしいところをひたすらあげつらって、彼女からの返事は耳に入っていなかったような、そんな感じだったようです。

そして、彼女が1つ反論したことに対して、帰ってから長文のメールで反論してきていました。

見境も何もなくなったんだな、この人はもう「親」ではなくなったんだな、と感じました。

 

家に帰ると

そうこうして、1泊2日の旅行から戻ってみると、ポストに分厚い(マジで分厚い)封筒が。

開けるか迷いましたが、とりあえず開封してみると、便せん5枚?6枚くらいにびっしりと書かれた母からの手紙でした。

一枚目は読みましたが、気持ち悪すぎてすぐに破って捨てました。

内容としては、

お前が悪いんだから早く連絡を取れ!いつまで逃げるんだ!将来の話もしたかったのに…残念です…家族と縁を切るつもりか!!二度と敷居を跨がない覚悟なんだろうな!!

とまぁこんな感じで飴と鞭にもなってない…なんだこれ…みたいな内容が便せんびっしりにずっと書かれていました。

正直気持ち悪かったです。

 

 というわけで、押しかけてきたところまで…。

 

ちなみに今は無事引っ越しも終わり、住所も(役所で戸籍取られない限りは)バレていない状況です。